メタバースにハマっているYU-RI(@jiyucho33)です!
今回は最近話題のメタバースを知る上で必読の本「メタバースとは何か」の要約&書評を紹介します。
最近メタバースに興味があり、さらに深くメタバースを理解したいと思い購入しました。
メタバースは特にゲームで多く利用されており、TVゲームの説明や歴史などの説明が多く盛り込まれた内容になっているので、普段ゲームをプレイしない人にもわかりやすいです。
もちろん普段ゲームをする人はゲームの説明部分をさらっと読みながらメタバースを知ることができます。
メタバースの今と未来についてさらに理解したい人におすすめの一冊です。
▽メタバースとは何か
メタバースとは何かの概要
世界に冠たるテックジャイアントの一角、フェイスブックがその社名を「メタ(Meta)」(正式にはメタ・プラットフォームズ)に変更したことで、一般にも広く知られるようになったメタバース。
それはいったい何か?我我の生活をどう変えるのか?そこにあるビジネスチャンスとは?フェイスブックを含むGAFAM各社の動向、日本企業の取り組みなどを紹介しながら、その可能性を探る。
(Amazonより)
メタバースとは何かの要約
メタバースとは何かの要約ポイントは以下の3つです。
1. メタバースとは「インターネットにおける仮想世界」
2. メタバースは様々な分野で利用される。
3. すでに大手IT企業はメタバースに対して動き出している。
それでは一つづつ解説していきます。
メタバースとは?
「インターネットにおける仮想世界」
メタバースは色々な文脈で使われるが、meta(超えた)-universe(世界、宇宙)からの合成語である。これを高次世界とすると、三次元空間に対する四次元空間のように上下関係があるかのように印象づけてしまうので、「もう一つの世界」がいいと思う。
メタバースは、まだ辞書には載っていない言葉だが、辞書的な定義を書けば「サイバー空間における仮想世界」になるだろう。「サイバー空間」がわかりにくければ、そこを「インターネット」と読み替えてしまってもいいと思う。
インターネットそのものが仮想世界だと思われていることもあり、屋上屋を架す印象がある。ここで言う「仮想世界」をどう捉えるかで、メタバースの印象は180度違ったものになるだろう。まっとうな人の場合この仮想世界を、仮想現実(VirtualReality:VR)と脳内変換することが多い。
VRヘッドセットをかぶって、ポリゴンで形作られた世界に入る。そこが現実じみた空間であれば、確かに仮想の現実である。
TVアニメ「ソードアート・オンライン(SAO)」(五感も含めて、完全に仮想現実に没入するタイプのゲームが描かれた作品。コンテンツを手に取って消費するのではなく、コンテンツの中に入っていく形になる)や、映画「レディ・プレイヤー1」(SAO同様に完全に仮想現実に没入するタイプのゲームを描いた作品など、複数のゲームが存在して、そのプラットフォームになるサービスがあるなど、現在言われているメタバースにかなり近しい構成になっている。
SNSからメタバースへ
SNSのように心地よく、風のそよぎや花の香りさえ楽しめ、そこでお金すら稼げるような世界が実装されたら、ほとんどの人生をそこで過ごしてもよいと考える人はたくさん出てくるだろう。それが健全かどうかはわからないが、ニーズは確実にある。
眉をひそめるかもしれない。でも、こういうふうにも考えられる。たとえば現実で事故に遭い障害を負ってしまっても、メタバースでなら事故以前のように元気に駆け回れる。事故のところを老いに読み替えてもいい。老いる以前のように、飛んだり泳いだりできる。
現実では引きこもってしまって自室から出られないが、メタバースでなら仕事をしてお金を稼げる。そんなもう一つの世界である。なかなか魅力的ではないか。
テックジャイアントと呼ばれる巨大IT企業でさえそう考えているから、メタバースに巨額の開発費を投じている。好むと好まざるとにかかわらず、多くの人がメタバースに回収される未来は近づいている。
ウェブやSNSは一時代を築いたが、次にインターネットを支配するのはメタバースかもしれない。そしてこの分野に、日本ならではの成功の形があると思うのだ。
メタバースは現実の模倣ではない。つらくてつまらない現実から、いいところだけを抜き出した、もう一つの世界である。それはこれまで欧米が主導してきた疑似現実とは位相が異なる。VirtualRealityを仮想現実と訳しなじんだ日本だからこそ、作れるメタバースがあるはずだ。
メタバースでできること
メタバースがインフラ化すると、人々がそこで過ごす時間は増える。今だって、私たちはSNSに多くの時間を投じているが、もっと長い時間を過ごすようになる。
完成されたメタバースは、「もう一つの世界」なのであるから、そこで授業も受けられ、業務もこなせ、遊びも(ゲームはもとからある)、読書も音楽・映画の鑑賞も、仮想のペットに癒やされることも、友だちと話すことも、その中で完結する。
その一つ一つの体験が、リアルよりも少し快適で、少し都合がいいのだ。授業はインタラクティブな楽しい教材で、何度間違えても怒らないアバターが相手をしてくれ、仕事のプレゼンは仮想現実ならではの壮大なページェントとなり、もとの発想のしょぼさを覆い隠してくれるかもしれない。
読書の挿絵は立体に投影され、文字を目で追うのに疲れればシステムが読み聞かせてくれる。コミックのキャラクターは動き、話しかけてくる。映画のシーンに自分が参加することもできる。アーティストと肩を組んでデュエットすることも可能だ。
「リアルの模倣ならリアルでよい」とする声はある。そんな世界に長くいたくないと思う人も多いだろう。とてもよくわかる。だが、オタクだのギークだの言われる人はリアルの世界に対してずっとそういう感想を抱いてきたのだ。需要は確実にある。
メタバースの目的地は「リアルを超えてもう少し居心地のいい場所」にある。まだ遠い目標だが、ここ数年で各企業は「さほど長くない期間で実現可能」と踏んだのだ。だから、血で血を洗う領土紛争をしている。メタバースの世界で覇権を握った者は、少なくとも四半世紀は小国家のGDP並みの売上を得られるだろうからだ。
【メタバースの利用例】
- ゲーム
- SNS
- スポーツ(eスポーツ含む
- VRを利用した練習やリハビリ
- メタバース内でのライブやコンサート
大手IT企業のメタバースに対する動き
GAFAMはメタバースの商機を見逃さない
メタバースが今後私たちの生活に根付いていくだろうということ、重要な収益源となるであろうことはIT業界においてはほぼ合意されている状態であり、その認識が一般企業にも広がっていくだろう。
メタバースのことを、「インターネットの次のインフラ」とする言い方があるが、本当は少し違う。SNSにしろ、メタバースにしろ、インターネット上で展開されるサービスなので、インターネットに代わってメタバースが台頭するわけではないのだ。インターネットは今後も重要なインフラであり続ける。
では、インターネットや、インターネット上で展開されるウェブ、SNSで、この上なく上手に覇権を勝ち取ってきた企業は今後どうするのだろう?指をくわえて見ているわけはない。
メタバースはインターネットの代わりではないが、ウェブやSNSの代わりにはなり得る。2000年代、インターネットの情報流通のほとんどはウェブでなされ、そこで王者として君臨していたのはグーグルだった。
これが2010年代になると、情報流通の主戦場はSNSへ移行していった。グーグルは売上も利益も未だ盤石な企業だが、このとき失ったものは大きい。今、一番面白い話題にはウェブ検索ではたどり着けないかもしれない。SNSのグループに入り、プッシュ通知を受けることではじめて到達できる情報がある。
若年層の情報摂取行動は、検索から通知へと大きく変容している。グーグルはSNSの大波がやってきたときそれに乗り損ね、フェイスブックに情報流通の少なくない部分を持って行かれたのだ。グーグルは未だに自社のSNSを確立するに至っていない。
何かが流通するとき、その全体を俯瞰し、管理する立場にある者や企業は大きな利潤を得る。そう考えるならば、ウェブでうまくやったグーグルも、SNSで名を成したフェイスブックも、情報流通の端末をブランド化することに成功したアップルも、メタバースの商機を見逃すことはできない。
それは単に大もうけの機会を逃すに留まらず、新しく構築される人類の共通基盤において敗者のポジションを確定させる行動になるからだ。潤沢な資金と技術を持つあのマイクロソフトでさえ、ウェブ検索の出遅れを挽回することはできなかった。
『1984』のビッグ・ブラザーになぞらえられることすらあるグーグルも、SNSで支配的な地位につくことはないだろう。インフラを巡る抗争は、一度負けると取り返しがつかないのだ。
メタバースとは何かの書評
最近メタバースに興味を持ったこともあり、この「メタバースとは何か」を読んでみました。
この本の特におすすめの人は「メタバースを理解したいが、普段ネットゲームやTVゲームをあまりしない人」です。
メタバースは最初ゲームに利用される場合が多いので、メタバースを深く理解しようとするとゲームの歴史を知る必要があります。
この本にはFortniteをはじめとしたゲームの説明や歴史などが多く説明されているので、普段ゲームをプレイしない人にもわかりやすい内容になっています。
又、普段ゲームをプレイする人にとってはある程度読み飛ばしても理解できる内容になっています。
個人的には「これからメタバースはどういう分野で利用されるのか」の具体例がわかりやすく整理されていると良いと思いました。
(本の様々なページにバラバラに書かれていたのでメモで書き出しながら整理しました。)
メタバースはまだまだ発展途上の分野だと思いますので、この本を読んでどういう分野に利用できるか、どういうビジネスチャンスがあるかを考えるきっかけになる本だと思います。
▽メタバースとは何か
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